2018年12月4日火曜日

さすると痛みや痒みが軽くなる理由とは?


痛みや痒みが起った時、無意識のうちに手を患部に当てているのではないでしょうか。蚊にさされた時も、頭がかゆい時もなぜか手をあててしまっていませんか?なぜ人は痛いところや痒いところに手をあててしまうのか、痛みと痒みとともにお伝えします。

痛みや痒みに手をあてる理由

痛みや痒みに手をあてる理由は触覚>痛みだからなのだそうです。痒いところや痛いところをさすることで、脳は触覚の知覚を痛みや痒みの知覚よりも優先させるので、痛みや痒みが和らぐそうです。手当てという言葉があるのも、お母さんが泣く子に「痛いの痛いの飛んでゆけ~」と言うのも納得ですね。

世界各国で違う「痛い(痒い)の痛い(痒い)の飛んでゆけ」

「痛いの痛いの飛んでゆけ。」は、世界各国言い方が様々なようです。直訳をご紹介します。

・アメリカ:痛い(痒い)の痛い(痒い)のどこかいけ、別の日に戻ってこい
・スペイン:治れ治れかえるのおしり、もし治らないのなら明日は治れ
・フィリピン:痛いの痛いのどこかゆけ
など

ところで、触覚>痛みだけなら、あえて「痛い(痒い)の痛い(痒い)の飛んでゆけ。」と言わなくてもいいはずです。それを世界中でよく似た声掛けをしているという事は、聴覚にも痛みや痒みを軽くする作用が働いていることになります。さらに、声掛けをしてくれている人の表情などでさらに、痛みや痒みが軽くなるなら、視覚も痛みや痒みを軽くしている要素になっていると言えそうです。

痛みと痒みの対処法は違う?

痛み、例えば頭痛の場合はしかめっつらをすることがあります。しかめっつらをする事で痛みを回避しているそうです。お腹が痛い時に前かがみになったり、手足が痛い時は思わず手を握ったり、足を曲げたりするのも痛みに対しての防御反応です。つまり、痛みに関しては、避けようとする反射的行動がみられます。痛いところに手を当てる行為や、寝ている間に背中や腰が痛くなり寝返る行為も、痛みに対する回避行為の1つだと言えます。頭痛があり熱がある場合、仕事や学校を休んで安静にする行為も痛みに対する回避行為になるようです。

これに対して、痒みの場合引っ掻くという行為をしてしまいます。それは、痛みとは反対で、痒みをひどくさせる行為であると言えます。痒みは痛みの特殊形と言われていることもあるのに、なぜ反対行為をしているのでしょうか。痒みは痛みよりも人に苦痛感を与えるとも言われています。痛みは体の生命にかかわる異変を知らせているのに対して、痒みは環境に対する体の拒否を表しているからではないでしょうか。つまり、身体と心がちぐはぐになる感覚から生まれるのが痒みです。例えば、アレルギーの場合、身体は拒否反応を起こしているのに、気持ちは環境に適用しようとするために痒いのに掻く行為をしてしまうという場合などです。心が体の拒否反応に素直に耳を傾けていれば、すぐに痒みをおさえる対策(痒みの原因となる要素を取り省く。)をするでしょう。しかし、痒みが我慢出来る間は、心は体の悲鳴よりも環境に適用する選択をするために、痒みをひどくさせる掻く行為をしてしまうというわけです。

痒みは痛みの前兆?

痒みの程度が軽い場合、痛い方が辛いのは当然です。しかし、単なる痒みであっても程度がひどくなると痛みよりも辛いという事は、こういう事になります。

・初期の痒み<<初期の痛み<程度にキツイ痒み<程度のきつい痛み<程度のひどい痒みや痛み

掻き続けていると、痒いところが痛くなることはよくあることです。その場合、痒みが痛みに変化したわけではなく、掻くという行為が新しい痛みを生み出している事になり、痒みよりも痛みの感覚が上書きされたことで、痒い程度は変化していないのに痒みが痛みに変化したように思えるという事ではないでしょうか。例えば、アトピーや蕁麻疹が出た時に、恐ろしいほどの痒みを掻かずに我慢すれば一定の時間が経過すれば痒みは引くことになります。掻くから新しい痛みが発生するので、痒みは痛みの前兆ではないということになりそうです。

痒みや痛みの原因を知る事がポイント

慢性的に続く痒みや痛みは、外部要因によるものか体内の異変や栄養素の過不足からくるものなのか等の原因さえ分かればすっと引くこともあるようです。例えば、慢性的に続く皮膚のかゆみについて、表面的な乾燥やアトピーや蕁麻疹などの皮膚病だともっていた場合、実は貧血が原因だったりすることもあります。また、しもやけだと思っていた痛みが実は糖尿病性だったり痛風だったりすることもあるようです。逆に、痛みが防衛反応になっている場合は気分的なものも原因だったりします。しもやけなら寒さ対策をするなど出来ますが理由がわからず続く慢性的な痛みや痒みはさらにそれがストレスになり症状が辛くなることもあります。それぞれの痛みや痒みに対する対策が取れるようにすることが一番難しいようです。

参考URL
https://item.rakuten.co.jp/rakuten24/4954753087763/


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