2019年1月28日月曜日

大坂なおみさんは真のエンターテイナー


全豪オープン女子シングルスで優勝した大坂なおみさんフィーバーが日本を中心として世界で起っています。大坂なおみさんは素晴らしい一流プロテニスプレーヤーであるとともに、素晴らしいエンターテイナーだと実感した決勝戦でした。

日本ではなおみウェアが完売

大坂なおみさんが決勝戦で着ていたアディダスのユニフォームが完売したのだそうです。完売理由が加速した理由は、もちろんなおみ選手の優勝にあるわけですが、なおみウェアが浸透したのは、男子の準決勝にもある気がします。男子シングルスで優勝したジョコビッチ選手と準決勝で対決したフランスのプイユ選手が着ていたユニフォームはなんと、なおみ選手とおそろい(男子版?)でした。なおみさんはゲームバイザーとリストバンドが共にピンクでした。プイユ選手はユニフォームだけでなく、リストバンドもなおみ選手と同じピンクだったのです。単にモデルが決まっていたのでしょうが、ウィンブルドンしか見ていなかった者としては、選手がユニフォームとは別にリストバンドのカラーやシューズカラーを選んでいると思っていたので、最初はびっくりしました。プイユ選手がかっこよかったのでその姿に見とれ、アップで映った時に初めてなおみさんと同じユニフォームだと気付きました。そして、改めてなおみさんのユニフォーム姿が素敵だなと思ったわけです。

決勝戦での素晴らしいパフォーマンス

決勝戦の序盤はなおみさんがセットを落とす場面も多々ありました。1ゲーム目だったでしょうか、ポイントをなおみさんが落とした時、ものすごい悲鳴をあげてコートにうずくまるように悔しがったのです。ファンとしては、これから3ゲーム残っているので緊張しつつ、これからだと、ミスについてはあまり気にしない様に見守りますし、選手も序盤ではクールな人が多い中、なおみさんは悲鳴にも似た悔しい感情をあらわにしました。その時、会場はなんだか盛り上がりに欠けているのでした。なんと、なおみさんのその一声で、私も含めて一気に会場が熱くなった様な気がします。そう、なおみさんは会場を盛り上げる素晴らしいパフォーマーでもあったのです!

対戦相手もなおみモードに?

準決勝に戻りましょう。準決勝ではフィラのピンクの超キュートなユニフォームでまるでプリキュアのようなプリスコバ選手と対戦したなおみさん。序盤、プリスコバ選手は可憐な姿とはうらはらに、AIのような冷静さと一糸乱れぬストロークでしたし、後半もほとんどそうでした。しかし、一度だけ感情をあらわにします。ラケットをコートにたたきつけて高い声で悔しさを会場に響きわたらせます。あんなに冷静だったプリスコバ選手を感情豊かにしたのは、きっとなおみさんのファイトとエネルギーだったのではと思ってしまいました。決勝戦でのクビトバ選手についても、序盤は冷静でしたがなおみさんのファイトに便乗してなのか、テニス特有の、ワンポイントごとのリアクションが大きかった様な気がします。

なおみさんはキャンディキャンディ?

準決勝のプリスコバ選手と、決勝のクビトバ選手が冷静だったからなのかも知れませんが、なおみさんの笑顔やスキップが印象的で、見ているファンも手に汗握る試合と試合の合間の癒しにさえなったのではないでしょうか。緊迫感あふれるアドバンテージアゲインや、セットゲームポイントなどの時の笑顔や、コート移動時のスキップは今までにない明るい雰囲気を会場にもたらしていました。その姿を見ていると、なぜかキャンディキャンディの曲が流れてきてしまうのでした。40年くらい前のテレビアニメで見ただけですし、内容もあまり覚えていませんが、なぜかオープニング主題歌だけははっきり覚えています。笑顔のキャンディキャンディと明るいキャラクターがなおみさんの明るさとキュートさにかぶるのでした。

参考URL
https://youtu.be/X3JXYwyBGbQ

なおみ節で世界をハッピーに

日本の記者は、なおみさんに対して食べ物の話が多すぎる、海外のように知的な質問をすべきだと批判されていたこともありました。前回の全米オープンで初優勝した時の記者会見に関する批判で確かにそう思う事もありましたが、今回のなおみ節でそうでもないと思いました。今回は記者に何が食べたいかと質問され、なおみさんは「また?(食べ物の話題?)」とふんわりおとぼけモードになり、「かつ丼アゲイン」と答えたそうです。

これは、前回の全米オープンとつながっているなおみ節です。前回優勝した全米オープンの時に、記者会見で何が食べたいのかと聞かれたなおみさんは、とんかつ、カツ丼、カツカレーそして抹茶アイスと答えました。全米オープンの王者が意外に庶民的な食べ物をチョイスした事に驚くとともに、カツ(勝)にこだわっている勇ましい姿、そして日本ならではの抹茶と答えてくれた事に日本のファンはウキウキしましたよね。今回のかつどんアゲインは、ユーモアと前回の全米優勝を思わせる機知を感じさせてくれる答えでした。流行語大賞になればいいのにと思うくらいです。

さらに、現地のメルボルンの記者による優勝会見の時に、日本のおじいちゃんの話題が出ました。なおみさんにすれば、日本のおじいちゃんの話題が出た事に驚きを笑顔で表し、日本の時間を記者に聞きます。記者は日本は4時よと答えるとここでもなおみ節が。おじいちゃん?起きてるかなぁ、おはよ~と笑顔でふんわり手を振って答えていました。実は日本は夕方の4時だったのですが。なおみさんのなおみ節はこれからもファンを増やすのではないでしょうか。

ウィンブルドンでの優勝もありえると言われている大阪なおみ選手、これからのテニスが楽しみですね。


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