2019年4月19日金曜日

日本人の名前の英語表記はどっちがいい~Taro KonoそれともKono Taro?

河野外務大臣が日本人の英語表記での名前について、名前→苗字の順番ではなく、いつも日本語で書いているように苗字→名前の方がいいのではないかということで、政府内で検討を始めるそうです。

河野外務大臣は、なぜ今まで名前→苗字で名前を英語表記してきたのかについて、”非常に不思議に思ってきた”そうです。なぜ、英語は名前から出発するのでしょうか?

個を大切にする英語圏


英語圏は島国日本と違い、家よりも個を大切にしてきました。そのため、名前も家を表示する前に、名を先に表示することで個を(家よりも)大切にしているとアピールしたのではないでしょうか。

また、英語圏のアメリカでは国民の8割、イギリスでは6割がキリスト教だと言われています。そのため、すべては神から与えられたという考え方のため、家よりも神から与えられた自分(個人)が最優先に表記されているとも考えられそうです。

家を重んじた日本人


一方、日本人は〇〇さん家の△△さんの様に、まず家を重んじる風習があります。将軍家の〇〇さんというだけで、一目置かれるところもありますし、NHKの『ファミリーヒストリー』などでは、実は〇〇家だったというエピソードもあったりします。実際に、見ている側も、こんなヒストリーが我が家にもあればいいのになと思うことがありますし。

今の日本は?


今の日本は、集団よりも個を重んじる傾向にあります。例えば、会社という集団よりも家庭という個を大切にすることで、仕事も育児も男女かかわらず両立させるなどの働き方改革があります。会社の利益よりも個(社員一人一人の)の充実(過労を防止)だったり、高齢化社会なので、高齢者という個が満足するライフスタイルづくりや、働くママが子育ても仕事もしやすい様、子育てする女性という個に焦点をあてた対策などがあります。また、インターネットによって、個性を追求できる時代にもなっています。一方、孤独というマイナス的な個が問題視されているのも今です。個に焦点があてられ、個を見直そうとしているのが現代だと言えます。

小学校から英語導入


さらに、小学校から英語教育を充実させている現代です。My name is 名前 苗字.と覚えている子が多い中、英語表記は苗字からと教えられてしまうと、海外留学などをした時に違和感を覚えられるのではないでしょうか。もちろん、その都度説明すればいいだけのことですが。

・日本的:ラストネーム(苗字)が最初、ファーストネーム(名前)が後。

苗字のことを英語ではlast nameというのだから、わざわざファーストに持ってこなくてもいい気もします。しかし、言いやすさではピカイチでしょう。

180℃チェンジ~西洋風にする?

日本での姓名の順番を、名姓にしてしまうという発想もあります。そうなれば、いつも名前で呼び合う事に対しても、違和感はなくなりフレンドリーになるでしょう。

『いだてん』の金栗四三は、初代オリンピック参加時のプラカード表記について、提案された”Japan”ではなく”日本”と表記すべきだと反発します。そして、オリンピック当日、プラカードには”Nippon”と表記されました。河野外務大臣の発想は、日本の文化を大切にし、西洋を真似る必要はないという発想であったとしても、世風に合った発想かと言えば、全面的に”そだね”、と言い難いです。

外国製のメディア登録時は要注意


しかし、スカイプ登録時に、名前→苗字の順番で登録マストなところ、普通に苗字→名前で登録してしまったんです。そのために、漢字で名前→苗字で表示され、何これ珍百景!となってしまったので、河野さんの苗字→名前論は日本人が海外で開発されたスカイプなどのメディアを初めて使う場合には便利だとは思ったりもしますが、まず、そんなことする輩はあまりいないでしょう。




0 件のコメント:

コメントを投稿